リサイクルの目標について
[ 新バッテリー指令(2006/66/EC)前文 ]和訳・要約・解説等
(12)
欧州委員会は、バッテリーのライフサイクルを通して、環境マネジメントおよび監査スキーム(EMAS)への参加を含む環境パフォーマンスを改善する技術的発展を監視する必要があり、加盟国はその発展を奨励しなくてはなりません。
(13)
環境保護のために、使用済みバッテリーは回収されなくてはなりません。
携帯型バッテリーは、高回収率の回収制度を確立しなくてはなりません。
このことは、エンドユーザーが全ての使用済み携帯型バッテリーを便利に、そして無料で捨てることができる回収制度を準備することを意味しています。
(14)
共同体全域で高いレベルの環境保護のために、本バッテリー指令では、加盟国に最低限の回収およびリサイクル率を設定します。
また、消費量に応じた目標設定をするためには、前年の平均年間売上高に基づいて回収率を計算するのが適切です。
(15)
カドミウムおよび鉛バッテリーに関しては、高いレベルで材料の再生(リサイクル)を達成するため、特定のリサイクル条件を定めなくてはなりません。
リサイクルの目標について 関連エントリー
- 新バッテリー指令の目的
- バッテリー指令は欧州(EU)のさまざまな電池に関する規制です。
欧州の環境法規制は環境保全・保護が目的か、単一市場の達成が目的かによって
国内法の規制値が変わる可能性があります。 - バッテリーの廃棄について
- バッテリー指令では危険物質(有害化学物質)を一定量以上含有している
バッテリーの場合、EU市場に置くことが禁止されます。
危険物質とは、水銀,カドミウムのことを指します。 - バッテリーの種類
- バッテリーにはいろいろな種類があります。
産業用バッテリーの例や携帯型バッテリーの例を解説します。
産業用および自動車用バッテリーは、埋立地への廃棄・焼却が禁止されます。 - カドミウムの使用禁止見直しについて
- コードレス電動工具に使用される携帯型バッテリーは
カドミウムの含有を禁止されますが、見直しが行われます。 - 回収制度とWEEEとの関係について
- バッテリー指令は欧州(EU)のさまざまな電池に関する規制です。
WEEE指令の制度で回収されたWEEEに含まれるバッテリーは
取り外された時点でバッテリー指令の対象となります。 - 回収制度と費用について
- バッテリー指令は欧州(EU)のさまざまな電池に関する規制です。
バッテリーの生産者は登録が必要になります。 - 回収率・リサイクル率達成と罰則
- バッテリー指令は欧州(EU)のさまざまな電池に関する規制です。
本バッテリー指令でも罰則が適用されます。